Archive for September 2006

29 September

「ゴールデンタイム ~ 続・嫌われ松子の一生」山田宗樹

図書館で手渡されたこの本を見て、また分厚いな読み終わるのに時間かかるかなと思っていたら
案外スラスラと読みきってしまったわ。会話が多く、原稿びっしりって感じじゃなかったのもあるね。
青春物語。人生のゴールデンタイムと思える時期を気持ちよく書かれている。
でもタイトルに「続・嫌われ松子の一生」と入れるのはどうなのだろうか。前作のタイトルに負けている気がする。
これはこれで青春小説としては楽しめる。
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26 September

「終末のフール」伊坂幸太郎

人気作家の作品を図書館に予約を入れると、ものすごい期間待たされる訳だが、タイミングがまわりまわって、
立て続けに借りることになったりもする。今がちょうどそんな時期だ。
世界があと3年で滅亡する終末の物語。舞台は伊坂幸太郎おなじみの仙台。連作短編集です。
この作品に関しては、女性の登場人物の方が魅力的に描かれているね。個人的な感想だけど。みんなチャーミングです。
終末の現実味は全く感じないけれど、そういう世界の中で語られる大切なことやものが描かれてる。
読むとあったかい気持ちになります。
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19 September

「ドラママチ」角田光代

まずい、ひどく共感してしまったわ。この物語に出てくる主人公たちは30〜40代の女性で、僕は男なのだけど。
物語的には短編集の集合。中央線、喫茶店っていう縛りはあるけれど、うまいね。
物語の毒の強い感じが、僕の資質に似ているのかもしれないね。
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05 September

「砂漠」伊坂幸太郎

彼の作品は、間違えがないと思う。エンターテイメントな作品として楽しめるものとして。
僕にとって思春期の頃からつきあっている、作家とは別次元の作家の一人になってる。なんだろう。バランス、文体、物語、リズム。
いままで何作か彼の作品を読んできたけど、僕はこれからも彼の作品を手に取ることになるだろう。娯楽として、物語を必要とするものとして。
この作品は麻雀を知っていることもあって、ひっかかることなく十分楽しめた。
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