海堂尊「ブラックペアン1988」

なんだか彼の作品ばかり読んでるようなのだけど、立て続けに出してるよね。
今回は同じ世界を踏襲しつつも時間軸が違う作品です。
現院長の若かりし頃のストーリーで、前作というか一作目から読んでる人は楽しめる作品だと思う。
なんだかここまで続くと、企画もののドラマを改変期ごとに楽しんでるみたいだね。

角田光代「三面記事小説」

これは三面記事を元ネタにフィクションを作り上げた小説集です。
あたかもその事件の背景はこうだったんじゃないかと思わせるくらい読ませます。さすが角田光代かなと。
短編集なので、ぐいぐいと最後まで読むのが止まらないくらい面白かったね。彼女の作品も安心して読めるね。

海堂尊「螺鈿迷宮」

角川書店からこんなのも出てたのね。一応メインストリームから外れた番外編ということなのかな。
たぶん最初の世界観がきちんと作られているので、こういった展開を色々と出来るのだろう。
本流のメインの登場人物に思い入れのある人は物足りないのかもしれないけど、
彼は、キャラ立てがうまいので、それはそれで楽しく読めた。エンターテイメント小説として良いんじゃないのかな。