Archive for December 2006

31 December

「対岸の彼女」角田光代

本屋大賞ノミネート、直木賞を受賞した彼女の代表作といえるこの作品を読了。
読んだ時期が時期だったのか、胸にズシリとくるものがありました。
彼女の書く物語は、手に取るようなリアリティがあって胸に響く。今作は特に出てくる固有名詞にくらくらきたね。
分かり合うということ、分かり合えないという現実など考えさせることが多く、すっと心に染みました。
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28 December

「バスジャック」三崎亜記

短編集。前作の「となり町戦争」が良かったので読んでみた。
印象としては前作よりも前に書かれたものなのかなっていう感じ。短編集なだけあって習作の雰囲気がしたね。
でも実際の発売は前作よりも後なんだけどね。だからかなんか今ひとつ感があるのか。
あといくつかに、村上春樹風を感じ取ってしまったわ。セックスのメタファーとかにね。
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25 December

「ガール」奥田英朗

いやー図書館の予約がまわってくるまで時間かかったね。6ヶ月だか8ヶ月だかかかったよ。
さすがね。面白くて一気読みしちゃったな。この人は人物造形のデフォルメの仕方が抜群にうまい。
だから、登場人物がすごくすんなりと自分のものになるので、物語に入り込みやすいしリズムよく読める。
30代の女性もすごくチャーミングだね。
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21 December

「三谷幸喜のありふれた生活5-有頂天時代 」三谷幸喜

このエッセイシリ−ズも5作目。僕はたぶん3,4を飛ばして5を読んだことになるのかな?それとも3は読んだかも。
今回は珍しく「THE有頂天ホテル」を劇場に見に行ったこともあり、久しぶりに三谷幸喜のエッセーが読みたくなって読んだ。
毎度変わらずの三谷節でした。あとこのエッセイを読んで、彼は歌舞伎の脚本も書いてたのね。すっかり漏れてたわ。
最近は映画かテレビドラマでしか彼の作品を見ていないけど、演劇も見てみたいね。
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17 December

「陽気なギャングの日常と襲撃」伊坂幸太郎

テンポが良いね。「陽気なギャングが地球を回す」に続いて楽しく一気読み。作者の筆が乗っている感じを受けたよ。
前作の映画は、まだそれは見ていないのだけど、読んでいるとそのキャスティングがチラチラ頭に浮かんだよ。
毎度のことながらエンターテイメントな一作でした。
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