Archive for December 2005

27 December

「LOVE」古川日出男

筆者が後記で「これは巨大な短編だ」と述べているが、その感覚はしっくりくるね。
彼の作品は初めて読んだのだが、独特の世界観に引き込まれた。目黒川を中心に散歩したい気分になったね。
作品の印象としては舞城王太郎のそれを思い出したりもした。とりあえずもう一作図書館に予約を入れよう。
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15 December

「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」リリー・フランキー

号泣必死と売れに売れているこの本。確かに面白く、一気に読んだ感があるね。でも涙腺が弱い僕が泣けなかったな。
時々記される、世の中の有り様についての不満をリリー節で斬るところで、それについては賛同できるのだけど、
リズムが崩れる感が否めない。僕がこの本を読んでいて思い出したことがある。
「どんな人間も一作は傑作を書くことが出来る。それは自分のことを書くことだ。」
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